雁ヶ腹摺山 雲海 朝焼け

神が宿りし刻

撮影場所:雁ヶ腹摺山
撮影日時:2015/7/27 4:46
タイトル:霞の上の赤富士

夏のこの時期、この高い場所にきても、抜けが悪く、冨士山が霞んでいることが多い。この日は台風が3つ同時に発生し、最後の台風が日本海側を進んだ日だった。こんな時はいつもと違う景色が見られるかもしれないとやってきたのだった。
夜のうちは、雲海だった。抜けはよく、冨士山はくっきりと見えており、富士山を登る人の灯りが人文字として見えていた。

その後、雲海はボリュームを増し、一面を覆ってしまうのではないかと思われた。雲海の流れは速く手前の山におおいかぶさるように流れていく。
 
時間が進み日の出が近づくと、ビーナスベルトと言っていいのか、光が差込みピンクの空と日の当たらない青の空がくっきりと見えてきた。冬にはよく見るのだが、夏に見たのは始めてだった。とてもきれいな景色だった。

そしてその色はだんだんと濃くなっていくとともに雲海は次第に解け、もやもやとした霞と変わっていく。

富士山の山頂にひかりが当たった時は雲海という感じではなくなっていた。富士山の手前の山にかかる雲とうっすらと全体に残る雲、今まで見たことのない神秘的な景色だった。

そしてこの日一番の景色は、赤富士がプラスされたものだった。

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