2021/10/1-2 観音岳 紅葉

撮影記

10/1台風が通過した。規模の大きな台風であったが予想より南側を通過したため、道路等に被害は少ないと判断し、観音岳を目指すことにした。
ここの所、深夜に登り、日の出の景色を撮り帰ってくるという形で山に登っているため、今回もこれに従い、深夜登山を試みた。
人とも出会わず、道を譲ったり、追い抜かれたりしないので、自分のペースで登れるのも気に入っている理由の一つだ。北岳を登った際にはどんどんと追い抜かれて辛くなったりしたが、そんな気持ちとなる事もない。

19時に家を出て、甘利山のふもとの道を経由し中道の登山口を目指した。観音岳に登るにはいくつかの登山道があるが、この道が一番所要時間が短い。しかしかなり急でつらい登山となる覚悟が必要だ。向かう途中の甘利山の道路では台風の風が強かったのか、枝などが道一面にちらばっていた。大きいものは避け注意して運転する事になり時間を食った。
22時前に登山道入り口に来た。
先に止まっている車はない。身支度を整え早速上り始めた。
この登山道ののぼりはじめは1200mくらいと低く、かなり上らなくてはいけない。

最初は斜面をジグザグと折り返しながら登っていく。1時間くらい上ると鳳凰山入り口の標識が立っていてその後はまっすぐと山のふもとを目指して登っていく感じだ。石・岩はなく木の根っこを乗り越えて登っていく。30分くらいで、薬師岳まで3時間の標識が出てくる。ここから上りが険しくなってくる。だんだんと岩や石が増えてきて、それを乗り越えて進んでいく。高度もぐんぐんと上がるが、体力もぐんぐん削られる。この行程が一番きつい。90分くらいで大きな岩までくる。御座石というそうだが、名前が示されているわけではない。しかし、大きさもさることながら独特の存在感があり、この石がそれだ!とすぐわかる。近くの標識には薬師岳まで1時間半と表示されている。
この後もきつい上りが続くが、だんだんと上方向に抜けが良くなってきて、頂上が近づいているのがわかるのが励みになる。

大きな石がいくつも目につきだすともうすぐ頂上だ。稜線に出ると風が強いので、濡れたシャツを交換し、風・寒さに備えるのはこの岩陰が最適だ。ここまで、約5時間かかった。コースタイムの30分遅れだ。身なりを整えて、薬師岳の頂上に出ると思った通り、暴風で、体がふっと浮く感じがした。危険だ。

観音岳に向かうと、ところどころ風の強い所はあるが、特に道に迷うことなく進むことができる。風を避けられる場所もある。

大きな岩を乗り越えるのに、むむ?という所が2,3か所あるが、30分ほどで観音岳に着いた。観音岳山頂からちょっと下がった撮影ポイントでは風もなく、穏やかに撮影できたが、観音岳のちょっと先に行くと、暴風で、そこにいると体温がどんどん下がっていく。
三脚を設置しても風で倒されてしまうので近くの石で足元を固定した。今日はここで撮影すると決めていたのだが、きつかった。カメラを抑えながらのバルブではやはり、ぶれてしまう。夜間の撮影はあきらめて、明るくなるのを待った。相変わらず強い風のままだったが、日の出を迎え、あたりの紅葉が色づいた。きれいだった。

だんだん黄色味を帯びてくる

一段落し、本来の色に戻った所。これもいい!

後ろを振り返ると紅葉の地蔵岳がきれいだった。

本来なら、1日ここで待機して、夜景・次の日の朝の撮影をして下る予定だったのだが、この風にやられ、もう帰る事にした。この後も風に吹かれるようでは体力が続かない。そこそこ良い景色も見る事が出来た。

所々で撮影しながら、薬師岳に戻っていった。


薬師岳に着き、富士山を見たら紅葉に囲まれていた。何回かきているのだが、この場所もこんな紅葉を見られたっけ??という感じだった

青木鉱泉への道を降りていくと、きれいに景色を見渡せる所があり、紅葉の上に富士山が見える。ああ!この景色も好きだ!としばらく撮影した。


一通り撮影したら満足したので降りる事にした。

いつも下りで飛ばしすぎて、終盤ヘロヘロになってしまうので、最初はペースを落とし上る時間の半分ぐらいを目標に下って行った。このくらいであれば、そんなにつらく感じず降りる事ができた。

8時過ぎから下りはじめ、8:45に御座石まで戻ってきた。そこで少し休み9:45には薬師岳まで3時間の所まできた。あとはのぼりで1.5時間分を下るだけなのだが、疲れも出始め、足がきつく、1時間くらいかけて車に戻った。

22時から登り続け、11時にはもどってくるという13時間の弾丸行程となったが、コロナ禍で落ちた体力をちょっと取り戻すことができた登山となったかもしれない。

 

 

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